タイムフォーアートに出品されるタイムピースは、ショパールのアトリエで培われた数多くの芸術的技巧からひとつの職人技に光が当てられる。その伝統を踏襲し、今回の新作の文字盤にはストローマルケトリーの技術が用いられた。ショパールにとって初の試みとなる文字盤であり、17世紀に遡る技術を特別に習得したマニュファクチュールの装飾職人によって製作されたマスターピースである。農業環境とも密接にリンクする藁の選択は、コレクションの大いなるインスピレーション源である自然、そしてショパールが保全に尽力しているアルプスの環境を思い起こさせる素材である。
厚さわずか3.30mmの自社製ムーブメントCal.L.U.C 96.17-Lを採用することにより、ケースのスリム化を実現した。この自動巻きムーブメントは、オフセンターの 22Kゴールド製マイクロローターをキャリバーの厚みに組み込んで搭載している。優れた慣性によって、ショパールツインテクノロジーを応用した積載式二重香箱を巻き上げ、「アルパイン イーグル 41 XP Time For Art」に約65時間のパワーリザーブを確保する。一度の巻き上げにより、時計は週末に相当する約2日半以上にわたり、正確な時を刻み続ける。
タイムフォーアートは、世界最高峰の時計職人が手がける傑出したタイムピースのオークションであり、収益の100%がスイス・インスティテュートのエキシビション、公募による研修プログラム、無料のコミュニティ・ワークショップを通じて、優れた先見性を持つコンテンポラリー・アーティストの支援に直接寄付される。タイムフォーアートは、年間を通じて、ウォッチメイキングの世界とビジュアルアートの交流の場を提供していく。
スイスのラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館に、タカノの「シャトーヌーベル・クロノメーター」の収蔵が正式に決定した。このモデルは白色文字盤である。この腕時計は復活したタカノが初リリースしたものであり、フランス・ブザンソン天文台の厳格なクロノメーター検定に合格している。
ザラツ研磨がていねいにほどこされたケースにドーム型風防を備えた「シャトーヌーベル・クロノメーター」。初代タカノが勃興し始めたころを思わせるクラシカルな見た目である。
シャトーヌーベル・クロノメーターは、浅岡肇氏がデザインを手がけた、ケースのザラツ研磨が光る腕時計だ。搭載されたムーブメントは、東京時計精密が丹念に調整し、ブザンソン天文台における厳しいクロノメーター検定を取得したものである。文字盤には、21世紀に製作された国産時計で初めて「Chronometer」の表記がなされた。
針にはスカイスクレーパー針を採用。浅岡肇氏のマニュファクチュールウォッチで用いられるデザインだ。針先は曲がっており、ドーム型の風防とボンベ文字盤と調和している。ケースには鏡面仕上げのザラツ研磨を採用。鏡面仕上げがなされたケース同士を組み合わせることで、独特の輝きを生み出している。
クロノメーター検定に合格した腕時計に付与されるフランス・ブザンソン天文台の検定書だ。天文台の歴史を感じさせる写真入りである。
フランス・ブザンソン天文台のクロノメーター検定は特に厳格だ。スイスで一般的に行われている検定では、ムーブメントのみで検査されるが、フランスではケースに収めた状態で行われる。これはムーブメント単体よりもはるかに厳格なのだ。厳格な検定をクリアした腕時計には、クロノメーター証書が付与される。
国際時計博物館は5000点以上の収蔵品を誇る世界最大規模の時計博物館である。スイスのラ・ショー・ド・フォンにこの博物館は位置し、1974年に建築家のピエール・ゾエリー氏とジョルジュ・J・ヘーフェリ氏によって設計された。コンクリートとレンガを用いた独特の意匠は、訪問者に洞窟に潜り込んだかのような体験を与える。1977年にベトン賞、1978年にサンビューロー賞という建築賞を受賞。同年ヨーロッパを代表する博物館に選ばれた。
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