南ドイツのライヘンバッハで誕生したヘルムレは、クロックムーヴメントのパーツ製造からスタートし、その後本格的にムーヴメント製造にシフト。1980年代以降はクォーツムーヴメントモデルから本格機械式ムーヴメントモデルまで、幅広いラインナップを擁するまで成長した巨大クロックメーカーだ。
そのヘルムレが100周年を迎えた2023年に開発に取り組んだのが、同社初となる“パーペチュアルカレンダーモデル”だ。本作はイギリスの時計技師“Thomas Mudge”によって発明された史上初めてのパーペチュアルカレンダーにインスパイアされたモデルで、ヘルムレの技師“Carolin Hermle”が中心となってパーペチュアルカレンダーの設計および開発を担当。ひと月の表示31日、30日、28日に加え、4年に一度のうるう年2月は29日で表示するパーペチュアルカレンダーを、約1年という短期間で実現させている。
文字盤の部分の月、曜日、日付をはじめ、スモールセコンドのレイアウトやサイズ感など、デザインに関しても徹底的にこだわられており、ドイツ製品ならではの設置場所を選ばないデザインに仕上げられた。また、全方向をスケルトン仕様のため、ムーヴメントの美しい輪列や動きを眺めて楽しむこともできる。